木曽岬町複合型施設(庁舎)
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建設前の状況(現状の問題点の整理)








よりよい環境の構築

[状況把握]
@福祉棟と役場には、大きな段差のあり使いにくい庁舎
A老朽化により、雨漏り・外壁のクラックが生じている。
B近年の役場機能増加に伴い、必要スペースの増加に対応できない。
C東日本大震災後、津波による浸水が想定され、庁舎としての災害対策活動ができない。
D木曽岬町民の方のための集会施設・図書施設の要望。
E木曽岬町民の方が災害時に津波避難できる場所の確保。
 
構想の立案

関係者への説明


事業予算の算定
実施設計







確認申請
工事入札
[設計業務]
@最終的な完成形をイメージ
(建替手順の検討も同時に行う)
A議会に計画概要の説明
B町民の方への事業計画の説明
C概算工事費の算定
D意匠 構造 電気 機械に分担
・要求水準の確認
・法適合確認
・関係機関への協議
・各種工法を選定
・構造種別(コストダウン)の検討
・工期短縮の検討
E積算
F申請作業
G業者決定
 

安全・安心
の確保
[監理業務:杭工事]
既製コンクリートパイルを用いた埋込み工法を採用
(中掘り拡大根固め工法)

既製杭(L=46m)に対して支持地盤まで杭先端が到達しているかの確認を行った。
 
   

   安心して
生活できる
空間の創造
[監理業務:PC緊張力確認検査]
 庁舎内部は、17.5m×35.0mの無柱の大空間を実現するために、現場PC(プレストレスコンクリート)梁工法を採用した。PC鋼線に対して所定 の緊張力が導入されているのか、現場立会い確認を実施した。    
 

次世代への
新しい価値の
創造
[竣工検査]
開放感のあるエントランス空間
「木曽岬ステーション」
利用しやすい空間の構築
・様々な用途に使える大空間
・案内所の隣接
・待合い席の設置
・人口照明を補助的に扱い、自然光をメインに空間を演出
・緩やかなで幅広い階段
・壁には県産材の間伐材を利用
・展示スペースにも活用
・打放しコンクリートとガラス手摺により、素材感を強調
・空調設備により、夏・冬にも快適な空間を構築


次世代への
新しい価値の
創造
[部分竣工:1期工事完成]
仮使用検査を受け、「行政棟」「木曽岬ステーション」「助命壇」の部分引渡しをする。建物の部分使用を開始。旧庁舎から新庁舎への引越移転作業開始
・庁舎機能の新構築
・防災拠点の構築
・災害対策室の設置
・屋上ホバリングスペースの確保
・災害時の避難場所の確保
・自家発電設備の設置



次世代への
新しい価値の
創造
[本竣工:2期工事完成]
 確認検査機関の完了検査を受けて「教育文化棟」の引渡しをする。教育充実のための施設利用を開始。
主な図書室の機能
・一般図書
・児童図書
・地域歴史図書
・新聞・雑誌
・勉強スペース
・パソコンスペース
・児童スペース
 備品搬入後、スムーズに引越、運営ができるように、設計・工事段階で、十分な打合せを繰り返し実施を行った。



次世代への
新しい価値の
創造
[本竣工:2期工事完成]
 確認検査機関の完了検査を受けて「教育文化棟」引渡しをする。
・音響設備のある集会室
・ロールバックチェア収納時には、避難場所として機能
・ロールバックチェア収納時には、軽運動場として機能
・屋上は陸屋根シート防水工法とし、地域住民の方にも避難できる場所の確保
 様々な用途に対して各機能が発揮できるのか確認を行った。

 
木曽岬町複合型施設 設計・監理(1期工事:平成28年11月竣工)
    〃          (2期工事:平成29年12月竣工)
発注者支援:三重県建設技術センター、施工:木内建設
  「基本構想」「実施設計」「工事監理」といくつかの段階において、各業務を実施させていただきありがとうございました。木曽岬町民の方にとって愛着のある建物になるように、あらゆる視点から検討を重ね、努力をさせていただきました。また、数えきれないくらいの多数の関係者の方のご協力をいただき、その結果、素晴らしい建物に出来上がったと自負しております。この建物が未来(次世代)に向かって、大切に有効に使われ続けてほしいと思います。
且s川三千男建築設計事務所 代表取締役 市川三千男
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